updated 06/02/22
KanPara Press 〜感じるパラリンピック〜カンパラ
トリノパラリンピック 2006
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アルペンスキー

 一般のアルペンスキー同様、滑降(DH)、スーパー大回転(SG)、大回転(GS)、回転(SL)の4種類がある。
 障害によって立位、チェアースキーと視覚障害の3つのカテゴリーに分けられて競技を行う。ただし、同一カテゴリーであっても障害の種類や程度が異なるため、障害による不公平が発生する。このため、クラスごとに係数(%)が設定され、滑走タイムにこの係数を掛けた計算タイムで勝敗を決するパーセンテージ制が採用される。
 また、障害に応じた用具の工夫やルールの変更を行っている。たとえば、車いす使用者などの両下肢障害者は、1本のスキー板にサスペンション機能やバケットシートを装着した"チェアスキー"を使用し、2本のアウトリガー(先端に小さなスキー板が付いたストック)を操作して滑走する。片大腿切断のように1本のスキーで競技を行う場合には、バランスを保持するためにアウトリガーを使用している。視覚障害者の場合では、ガイドスキーヤーが音源などを利用してコース誘導することが認められている。

ノルディックスキー

 ノルディックスキーでは、クロスカントリースキーとバイアスロンが行われる。

 クロスカントリースキーは「雪原のマラソン」とも呼ばれ、上り・下り・平地が、それぞれ約3分の1の割合になっているコースを走りタイムを競う。その為、全身の持久力や筋力、スキー板の操作技能の高いレベルが要求される。また、陸上マラソンのような同時スタートではなく、時間差(通常30秒の間隔)スタートで行われる。リレーなど種目によっては同時スタートの場合もある。また、クロスカントリーには、クラシカル競技とフリー競技がある。
 クラシカル競技とは、伝統的なクラシカル走法を用いて行い、スケーティング走法を行うことはできない(走法違反となり失格)。クラシカル走法とは、スキーを平行に交互にキックして進むダイナゴル滑走や、2本のストックで押して進む推進滑走などで、雪面にある2本のシュプール(レール)上を滑走する走法。
 フリー競技とは、クラシカル走法でも、スケーティング走法でも良く、自由に滑ることができる。スケーティング走法とはスキー板を逆ハの字に開き、片方のスキーでサイドキックし、他方のスキー板を滑らせるという(スケートのように板を斜めに滑らせる)動作を繰り返しながら滑走する走法。

 バイアスロンは、クロスカントリーと射撃を組み合わせた競技で、スキーの速さと射撃の正確さを競い順位を決める。ロング(長距離)とショート(短距離)の2種目がおこなわれる。
 ロングは12.5 km。トリノで初めて行われる種目である。2.5km走るごとに射撃し、1回の射撃で5発、合計4回で20発の弾を撃つ。射撃ミス1発を1分のペナルティタイムとするので、20発を全部ミスすれば20分のペナルティタイムが加算されることになる。つまり、走りの速さだけで勝つことは難しくなる。
 ショートは7.5km。2.5km走るごとに射撃し、1回の射撃で5発、合計2回で10発の弾を撃つ。射撃ミス1発ごとに、ペナルティーコース(射場横の1周150mのループ)を1周走る。例えば1回の射撃で5発全部ミスした場合は、150m×5周=750mを余分に走ることになり、その時間がペナルティタイムとなる。
 立位とシットスキークラスの選手は、1.5cmの的を10m離れたところから伏せ撃ちで狙う。エアガン(空気銃)を使い、実際に実弾が出る。
 視覚障害クラスの選手は、ガイド(伴走者)と一緒に滑り、射撃は目で見て撃つことが出来ないため、周波数で照準を合わせる音式スコープという装置を用いる。的に近づくと音が高音に変化し、離れると低くなる音を聞き分けて狙いを定め、撃ちぬく。3cmの的を10m離れたところから撃つ。使用する銃はビーム銃が使われる。
 競技は、アルペンスキーと同様の3カテゴリーで実施され、パーセンテージ制も採用される。

アイススレッジホッケー

 スレッジと呼ばれる氷上専用のソリと、グリップエンドに駆動用の刃をつけた短いスティックを用いて行うアイスホッケーで、脊髄損傷や切断の選手が座位で行うスポーツ。1チーム6名の選手が氷上でプレーできる(交代は自由で、6名全員が一度に交代することもしばしばである)。このスポーツは、「氷上の格闘技」と呼ばれるにふさわしい激しいコンタクトや、華麗な組織プレーで観衆を魅了するウインタースポーツの花形競技として人気が高い。トリノ大会には、参加資格を得た8ヶ国が参加し、4チームによる予選リーグの上位2ヶ国が準決勝に進む。

車いすカーリング

 カーリングの起源については諸説があるが、むかし北欧の人々が凍った池や川で楽しんだ、氷上の岩投げがルーツと考えられている。投げられた丸い石が氷の上をクルクルと回転(カール)しながら滑っていくところからカーリング(curling=巻くこと)と呼ばれるようになったと言われている。
 カーリングは、投球技術だけでなく、巧みな戦術が要求される知的で奥の深いスポーツであることから、「氷上のチェス」あるいは「氷上のビリヤード」とも呼ばれている。1チーム4名の男女混合で構成され、試合は2チームによる対戦形式で行われる。1人当たり2個のストーン(19.96kgの丸い石)が与えられ、約40m先にある直径3.66mの円(ハウス)に向かって各チーム交互にストーンを投げる。2チームでストーン16個を投げて1エンド。ハウスの中心に最も近いところにストーンがあるチームがそのエンドの勝者になる。敗者チームのストーンよりもさらに中心にある勝者チームのストーン数の数のみ得点となる。これを合計6エンド行って勝敗が決まる。車いすカーリングの投球は、手で投げるか延長キューという器具を使用して投げても良い。ただしスウィーピング(ブラシで掃く)することは出来ない。
 2006年トリノパラリンピックから正式競技として実施される。

「情報提供元:(財)日本障害者スポーツ協会」
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