|
第24回目大分国際車いすマラソン大会が10月31日開催された。18カ国から314人が参加。アテネパラリンピックのメダリスト達も参加した。小雨の降る中での過酷なレースになったが、沿道には多くの観客が集まり熱い声援を送った。
男子フルマラソンのT54/T53クラスで優勝を決めたのは、南アフリカのエレンスト・ウ゛ァン・ダイク選手(31)。タイムは1時間28分3秒。序盤から先頭集団を走り35キロを過ぎたあたりから頭ひとつ抜け出しそのままゴール。現在ボストンマラソン4連覇中。本年の大会では非公認ながら世界最高記録を更新。本大会は4度目の出場。「昨年と一昨年が2位だったので、今年は本当に優勝できて嬉しかった」と念願の初優勝を喜んだ。
昨年に引き続き優勝を狙ったフランスのジョエル・ジャノ選手(39)は、トップから11秒遅れの2位。本大会11連覇をしているスイスのハインツ・フライ選手(46)は3位となった。
国内選手のトップは笹原広喜選手(30)。本大会日本人記録を1分7秒も上回るタイム1時間28分31秒で4位。「アテネで9位という悔しさもあった。国内1位を目指していたのでびっくりするぐらい嬉しい」と話した。
一方、注目されていたアテネパラリンピックのメダリスト安岡チョーク選手(31)はアクシデントに見舞われた。スタートから800m地点で右のタイヤがパンク、さらに左のタイヤが17km地点でパンクした。通常リタイヤする場面だが、彼はそのまま力で走り続け、30キロ地点ではトップ集団に追いつく走りを見せた。結果は残念ながら90位。「とにかく完走だけを目指した。マラソンは完走することに意味がある。沿道の声援にも最後まで応えたかった」と話した。
また、今回で16回目のハーフマラソンに参加する福角宣弘選手(47)は、先天性重度障害を持つ。病名は骨形成不全症。症状は骨がもろく骨折しやすい。生まれたときから下半身を数十回も折ってきた。骨に負担がかかるが、週2回の練習はかかさない。レース用車いすも新調し大会に臨んだ。結果は109位に終わった。しかし本人はいたって明るく「広い道路で走れるのが楽しい。そして沿道の熱い声援のおかげで、とても気持よく走ることが出来る。自己記録が目標なので、いずれはフルマラソンを完走してみたい」とマイペースに語った。
【記事:越智貴雄】 |