updated 06/10/29

第26回大分国際車椅子マラソンで笹原が日本人として初優勝!
トップでゴールテープを切る笹原廣喜=大分市営陸上競技場(撮影:越智貴雄)

 秋の高く澄みわたった晴天の中、第26回大分国際車いすマラソン大会が10月29日開催された。世界陸上選手権大会のメダリストやマラソン世界記録保持者のハインツ・フライなど世界18カ国から327人が参加。ゴール地点の大分市営陸上競技場をはじめ、沿道にもたくさんの人達が駆けつけ、熱い声援をおくって大会を盛り上げた。

国内1位(右)と県内1位の両タテと総合1位のメダルを胸に笑顔の笹原=大分市営陸上競技場(撮影:越智貴雄)

 男子フルマラソン(T53/54クラス)で優勝を決めたのは、日本の笹原廣喜(32)。日本人選手としてこのクラスで優勝を制したのは、26回大会にして初の快挙。タイムは1時間24分15秒で日本新記録を樹立。今年、廣道純(32)がアントニオマラソンで出した日本記録の1時間26分10秒のタイムを1分55秒縮めた。

 また、3位の安岡チョーク(33)=1時間24分16秒、5位の山本浩之(40)=1時間24分18秒、6位の廣道純=1時間25分23秒、7位の洞ノ上浩太(32)=1時間25分24秒、8位の副島正純(36)=1時間25分29秒、12位の小谷謙二(36)=1時間25分30秒、15位の樋口政幸(27)=1時間25分32秒、16位の花岡伸和(30)=1時間25分35秒の8選手も高記録を出し、廣道の持つ日本記録を上回った。

 レースは、序盤から山本が先頭に立ち、第2集団に30秒前後の差をつけ30km手前までトップを走る。その後、先頭集団が笹原、安岡、山本、廣道、洞ノ上、世界記録保持者ハインツ・フライ(48)、世界陸上を制したクート・ファンリー(25)の7人に絞られる展開に。陸上競技場手前で先頭に立った笹原がそのままトラックに入り、猛追するクート、安岡を振り切りゴールした。

 女子フルマラソン(T53/54クラス)は、アテネパラリンピックマラソン優勝者の畑中和(37)が1時間39分28秒のタイムで優勝。大分での優勝は6年ぶり。

優勝者の笹原選手コメント「結果として非常に嬉しい。そして、運の良いレースだった。なんとか国内1位で帰ってきたいという強い思いがあり、終盤レースを引っぱったハインツに必死にくらいついた。競技場に入ってくる300M手前で先頭集団のスピードが止んだ。皆が様子を伺っていたと思う。チャンスが出来たと思い端から一気にスパートをかけた。トップで競技場に入ってからは他の選手に抜かれるんじゃないかと思って、必死にこいだ。今後の目標は北京でのメダル。頑張っていきたい。」

2位のクート選手コメント「とてもハードな良いレースだった。速すぎるペースだったので、私にはとてもきついレースとなった。今回のレースで地元(大分)の選手が優勝した事は、未来に繋がるとてもいい事だった思う。しかし、来年は私が勝つので楽しみにしていて。」

3位の安岡選手コメント「今日は暖かかったけど風が重く感じた。みんなの調子が良くて、レース展開はとても速かった。最後のトラックでは、ポジションが悪くコーナリングも恐かったが、ベストタイムを5分も縮める日本記録更新で本当にビックリした。とても幸せだ。」

ハインツ選手コメント(大会11連覇)「今日は風があってとても面白いレース展開だった。沢山の選手がいいタイムを出す、本当に速いペースとなった。日本人選手が初めてフルマラソン(T53/54)で優勝したのは、とても大きな出来事だ。昨日、もし僕が優勝できなかったら、日本人選手が優勝すると言ったんだけど、現実になったね。先頭集団7人のうち、5人が日本人選手だ。これはすごい予兆。日本の次世代を担う若いアスリートの活躍にも期待がもてそうだ。」

ダイク選手コメント(昨年、一昨年優勝)「今年は日本人選手が強いと証明されたね。」

【全クラスの優勝者とタイム】

○男子フルマラソン
T51 ステファン・ストローベル 2時間36分24秒
T52 伊藤 智也 1時間52分36秒 (日本新)
T53/T54 笹原 廣喜 1時間24分15秒 (日本新)
○女子フルマラソン
T52 八巻 智美 2時間17分49秒
T53/T54 畑中 和 1時間39分28秒
○男子ハーフマラソン
T51 浜添 要 1時間32分51秒
T52 上与那原 寛和 53分59秒 (日本新)
T53/T54 吉田高志 45分06秒
○女子ハーフマラソン
T52 要田 美紀 1時間13分29秒
T53/T54 リュー・ウェン・ユン 53分55秒

【記事:越智貴雄】


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