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パラコラム

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藤本主将「4年におよぶ努力の集大成に!」 リオパラ結団式&壮行会

壮行会の最後に、日本選手団全員でリオへの健闘を誓い拳を高く突き上げた(撮影:越智貴雄)

壮行会の最後に、日本選手団全員でリオへの健闘を誓い拳を高く突き上げた(撮影:越智貴雄)

 9月7日(日本時間8日)に開幕するリオデジャネイロパラリンピック日本代表選手団の結団式と壮行会が2日、東京都内のホテルで開かれ、主将として4回目のパラリンピックに臨む車いすバスケットボールの藤本怜央(SUS)、開会式で旗手を務める車いすテニス世界ランキング2位の上地結衣(エイベックス)など選手・役員らが出席した。

結団式で決意表明を行う藤本怜央(撮影:越智貴雄)

結団式で決意表明を行う藤本怜央(撮影:越智貴雄)

 結団式は、冒頭で挨拶に立ったJPC(日本パラリンピック委員会)の鳥原光憲会長が、先ごろ起きた神奈川県相模原市の障害者施設殺傷事件に触れ、強い怒りを示すとともに、深い哀悼の意を述べ、出席者一同、黙祷を捧げて始まった。
そして、全22競技のうち17競技に出場する127名の選手たちを激励。「残された機能を最大限に生かし限界に挑戦するアスリートたちに、多くの人が感銘を受け勇気をもらい、ひいては共生社会への変革が促される。そうしたパラリンピックならではの価値の最大化にアスリートは大きく貢献している」と語り、日本選手団の大槻洋也団長を介して、旗手の上地に国旗を手渡した。
これに続き、馳浩文科相や遠藤利明五輪相らからも、最高のコンディションで本番に臨み、2020年東京オリンピック・パラリンピックの成功につながる結果を持ち帰るよう、エールが贈られた。

主将をつとめる藤本怜央(左)と開会式で旗手を務める上地結衣(撮影:越智貴雄)

主将をつとめる藤本怜央(左)と開会式で旗手を務める上地結衣(撮影:越智貴雄)

 結団式に続いて行われた壮行会では、東京都や千葉県などから募ったエスコートキッズたちの誘導で選手が入場。「BIG YELL!~あなたのエールを届けよう」と題した応援キャンペーンの一環として、子どもたちの掛け合いによる応援メッセージが贈られた。
また、会場に駆けつけた鈴木大地スポーツ庁長官が、「ハードトレーニングを積み、世界の強豪に立ち向かう選手たちは真のアスリート」とした上で、「スポーツ庁ができて初めてのパラリンピック。しっかり結果もお願いしたい」と、やんわり釘を刺す場面もあった。
リオデジャネイロパラリンピックは9月18日(日本時間19日)まで開催。地球の真裏で12日間にわたる熱戦が繰り広げられる。

壮行会で記念写真におさまる選手関係者達(撮影:越智貴雄)

壮行会で記念写真におさまる選手関係者達(撮影:越智貴雄)

団長、主将コメント

・日本選手団団長の大槻洋也
「(結団式を迎えて)身の引き締まる思い。リオの次は東京。次期開催国としてパラリンピックに参加し戦うことになる。リオで最高のパフォーマンスを見せ、日本の皆さんにパラリンピックスポーツの楽しさを知ってもらうことが、2020年東京パラリンピックの会場を満員にすることにもつながる。そのためにも日本は金メダル10個、メダルランキング10位以上の成績を挙げたい。今日が“チーム・ジャパン”のスタートの日」

・主将の藤本怜央(SUS)
「日本代表選手団主将という大きな役割を任されたことを大変光栄に思う。私自身、4回目のパラリンピック出場となるが、今まで以上に大きい注目と期待を良い緊張感に変えて戦いに挑みたい。大会まで約1カ月。(リオ大会は)前回のロンドン大会から4年におよぶ努力の集大成であるとともに、2020年東京パラリンピックの成功につながる橋渡しとして、しっかりバトンをつなぎたい」

文:高樹ミナ

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