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リオパラリンピック 競技紹介と日本選手出場一覧

壮行会の最後に、日本選手団全員でリオへの健闘を誓い拳を高く突き上げた(撮影:越智貴雄)

壮行会の最後に、日本選手団全員でリオへの健闘を誓い拳を高く突き上げた(撮影:越智貴雄)

 7日(水)からブラジル・リオデジャネイロで開催されるパラリンピック。日本選手団は17競技に132選手が参加予定。大会は18日(日)まで。
 日本から出場する選手と競技内容をご紹介します。

アーチェリー

肢体不自由者が対象。一般の競技規則に準じて行われるが、障害の種類や程度に応じ、規則の一部変更や、用具の工夫が認められている。たとえば、力の弱い人でも使用できるコンパウンドボウ(滑車のついた弓)や、弓を放つときに使うリリーサーという補助具の使用、あるいは介助者のサポートなどが可能。

・上山 友裕(三菱電機)
・小野寺 公正(倉元製作所)
・平澤 奈古(アクト・テクニカルサポート)

陸上競技

トラック競技、フィールド競技、マラソンが実施される。一般の陸上規則に準じるが、障害の種類や程度によって細かくクラスが分かれ、規則も一部、変更が認められている。たとえば、下肢切断選手はスポーツ用に特化した義足を使ったり、車椅子使用選手はレーサーと呼ばれる競技専用の車椅子を使う。視覚に障害のある選手は伴走者と走ったり、フィールド競技の場合はコーラー(声や手を叩いてガイドする)の指示に従って競技することが認められている。

・芦田 創(トヨタ自動車)
・上与那原 寛和(SMBC日興証券)
・大井 利江
・岡村 正広(千葉県立千葉盲学校)
・久保 恒造(日立ソリューションズ)
・佐藤 圭太(トヨタ自動車)
・佐藤 友祈(グロップサンセリテ)
・鈴木 徹(SMBC日興証券)
・副島 正純(ソシオSOEJIMA)
・多川 知希(東京電力)
・永尾 嘉章(ANAORI.A.C)
・野田 昭和(信聖工業)
・樋口 政幸(プーマジャパン)
・洞ノ上 浩太(ヤフー)
・堀越 信司(NTT西日本)
・松永 仁志(グロップサンセリテ)
・山口 光男(パーパス)
・山本 篤(スズキ浜松A.C)
・山本 浩之(Team Heart Space)
・和田 伸也(視覚障害者福祉協会)
・大西 瞳(ヘルスエンジェルス)
・北浦 春香(アシックス)
・木山 由加(エイベックス・グループ・ホールディングス)
・近藤 寛子(滋賀銀行)
・髙桑 早生(エイベックス・グループ・ホールディングス)
・高田 千明(ほけんの窓口グループ)
・髙松 佑圭(堺ファインズ)
・辻 沙絵(日本体育大学)
・土田 和歌子(八千代工業)
・中西 麻耶(うちのう整形外科)
・中山 和美(アクセンチュア株式会社)
・西島 美保子(永雄商事)
・前川 楓(愛知医療学院短期大学)
・蒔田 沙弥香(NPO法人パルク通所)
・道下 美里(三井住友海上火災保険)
・山本 萌恵子(てんじん)

ボッチャ

重度脳性まひ者、あるいは四肢重度機能障害者のために考案されたスポーツ。2チームで対戦し、それぞれ赤か青のボール(6球ずつ)を投げるか転がして、コート内に置かれた白いボール(ジャックボール)にいかに近づけるかを競う。ボールは他のボールにぶつけてもよい。障害のためボールを投げることができなくても、アシスタントが持つ「ランプス」という勾配した補助具を使って投球できる。アシスタントは選手の指示に従ってランプスを上下左右に動かすが、アシスタントからアドバイスすることは許されず、アシスタントは常にコートに背を向けていなければならない。

・木谷 隆行(太陽の家)
・杉村 英孝(伊豆介護センター)
・高橋 和樹(自立生活センター くればず)
・廣瀨 隆喜(アルムの森 ペーターの丘)
・藤井 友里子(北陸銀行)

カヌー

今大会から正式競技となったカヌー。障害の程度によって3つのクラスに分かれており、競技は200mのスプリントが行われます。今大会ではカヤック部門が行われ、東京からはヴァー部門も追加される予定。

・瀬立 モニカ(筑波大学)

自転車

一般の自転車競技と同じく、バンク競技とロード競技がある。切断、脳性まひ、視覚障害の3部門に分かれる。障害の程度によって2輪でなく3輪の自転車を使用したり、視覚障害のある選手は晴眼者のパイロットとタンデム(2人乗り)自転車で競技する。

・石井 雅史(藤沢市)
・川本 翔大(大和産業)
・藤田 征樹(日立建機)
・鹿沼 由理恵(楽天ソシオビジネス)

馬術

障害の種類、程度に応じた5つのグレード別に競われる。実施種目は規定演技を行うチャンピオンシップスと、各自が選んだ楽曲で自由に演技するフリースタイルの2つ。

・宮路 満英(セールスフォース ドットコム)

ゴールボール (女子)

視覚に障害のある人のために考案されたスポーツ。「アイシェード(目隠し)」を着用した3選手を1チームとし、2チームで対戦する。バレーボールと同サイズのコートを使い、鈴入りのボールを転がすように投球し、相手ゴールにボールを入れると得点となる。前後半10分ハーフで総得点を競う。コートのラインには下にタコ糸のような紐を入れたテープが貼られ、視覚障害の選手にも触ればわかるように工夫されている。選手はボールの鈴の音を頼りにプレイするので、観客は静かに観戦しなければならない。

・安達 阿記子(リーフラス)
・浦田 理恵(総合メディカル)
・欠端 瑛子(セガサミーホールディングス)
・小宮 正江(アソウ・ヒューマニーセンター)
・天摩 由貴(マイテック)
・若杉 遥(国リハレディース チームむさしずく)

柔道

視覚に障害のある選手が対象。一般の柔道のルールに準じるが、予め両選手が組んだ状態で試合を開始し、試合中、両者が離れたら主審が「待て」を宣告して試合開始位置に戻るなど、一部変更がある。組んだ状態から始まるので技がきれいに決まることが多い。また、試合は障害の程度でなく体重別で行われるため、全盲の選手が弱視の選手とどう対戦するかなども見どころ。

・北薗 新光(アルケア)
・廣瀬 悠(伊藤忠丸紅鉄鋼)
・廣瀬 誠(愛知県立名古屋盲学校)
・藤本 聰(徳島県立徳島視覚支援学校)
・正木 健人(エイベックス・グループ・ホールディングス)
・石井 亜弧(三井住友海上あいおい生命保険)
・半谷 静香(エイベックス・グループ・ホールディングス)
・廣瀬 順子(伊藤忠丸紅鉄鋼)
・米田 真由美(三井住友海上あいおい生命保険)

パワー リフティング

下肢障害のある人を対象に、ベンチプレス競技で競う。ベンチプレス台にあおむけになり、ラックから外したバーベルを胸まで下ろして一度静止してから、元の位置に押し戻す形で行う。障害の程度によるクラス分けでなく、体重別に階級がわかれて実施される。

・大堂 秀樹(コカ・コーライーストジャパン)
・西崎 哲男(乃村工藝社)
・三浦 浩(東京ビッグサイト)

ボート

舵手付フォア(漕ぎ手4人と指示を出す舵手1人)、ダブルスカル(漕ぎ手2人)、シングルスカル(漕ぎ手1人)の3種目が実施される。障害の種類と程度によってクラス分けされる。

・駒崎 茂(特定医療法人仁寿会 総和中央病院)
・有吉 利枝(チームアリヨシ)

射撃

肢体不自由者を対象とし、ライフル、またはピストルで射撃して得点を競う。種目によって標的までの距離は50m、25m、10mの3種あり、1発につき10点満点の減点法で加算される。

・瀬賀 亜希子

水泳

泳法(クロール、背泳、バタフライ、平泳ぎ、メドレー)と、障害に応じてクラスが細かく分かれている。クラスは肢体不自由、視覚障害、知的障害の3つのクラスある。一般の競技規則に準ずるが、障害に応じて一部、変更が認められている。たとえば、視覚障害の選手の場合は、ターンやゴールの際に壁にぶつからないように、1mほどの棒の先に発砲スチロールなどを固定した合図棒(タッピングバー)で頭を叩いて壁の位置が近いことを知らせたり、肢体不自由のため飛び込みができない選手は水中からのスタートが認められている。

・小山 恭輔(日鉄住金P&E)
・木村 敬一(東京ガス)
・坂倉 航季(クレハエラストマー)
・鈴木 孝幸(ゴールドウイン)
・田中 康大(あひるの会あかね園)
・津川 拓也(ANAウイングフェローズ・ヴイ王子)
・中島 啓智(中山学園高等学校)
・中村 智太郎(日阪製作所)
・林田 泰河(宮前ドルフィン)
・廣田 真一(大阪およごう会)
・宮崎 哲(あいおいニッセイ同和損害保険)
・山田 拓朗(NTTドコモ)
・生長 奈緒美(大阪およごう会)
・池 愛里(峰村PSS東京)
・一ノ瀬 メイ(近畿大学)
・小野 智華子(あいおいニッセイ同和損害保険)
・笠本 明里(大塚商会)
・成田 真由美(横浜サクラスイミング)
・森下 友紀(昭和女子大学)

トライアスロン

今大会から正式競技となったトライアスロン。障害の程度によってクラスに分かれており、PT1(車いすなどを使用する座位クラス)、PT2~4(義足などを使用する立位クラス)、PT5(視覚に障害のある選手が行うブラインドクラス)の5つにわかれています。距離はオリンピックディスタンスの半分にあたる、25.75km(スイム750m・バイク20km・ラン5km)で行われます。

・木村 潤平(NTT東日本)
・佐藤 圭一(エイベックス・グループ・ホールディングス)
・秦 由加子(マーズフラッグ・稲毛インター)
・山田 敦子(アルケア)

卓球

肢体不自由の選手のみが対象。車椅子使用者や義足の選手など障害の種類や程度、運動機能に応じてクラス分けされる。一般の競技規則に準じて行われるが、障害の種類や程度に応じて一部変更が認められている。たとえば、障害のためにトスができない選手の場合は、自分のテーブルでボールをバウンドさせてからサービスできる。

・岩渕 幸洋(早稲田大学)
・竹守 彪(TOMAX)
・吉田 信一(国立研究開発法人情報通信研究機構)
・伊藤 槙紀(ひなり)
・別所 キミヱ(兵庫県障害者スポーツ交流館)

車椅子バスケットボール(男子)

車椅子に乗った5人対5人でプレイするバスケットボール。コートの大きさやゴールの高さなどは一般のバスケットボールと同じ。しかし、ダブルドリブルはなく、車椅子をこぐ(プッシュする)のは2回を超えると反則。2回のプッシュ後にドリブルを行えば、もう2回プッシュできる。障害の重い選手から軽い選手まで程度に応じて1.0点から4.5点まで持ち点が決められており、コート上の5人の持ち点合計が14.0点以内でチーム編成されねばならない。

・石川 丈則(石川徳建設)
・香西 宏昭(NOEXCUSE)
・千脇 貢(SMBC日興証券)
・鳥海 連志(長崎県立大崎高等学校)
・土子 大輔(千葉ホークス)
・豊島 英(WOWOW)
・永田 裕幸(ソーゴー)
・藤井 新悟(富士通コミュニケーションサービス)
・藤澤 潔(ソーゴー)
・藤本 怜央(SUS)
・宮島 徹也(バーチャレクス・コンサルティング)
・村上 直広(BNPパリバ証券)

車いすラグビー

頸髄損傷等によりで四肢などに障害のある人を対象に、車椅子に乗って行う、ラグビーとバスケットボールを合わせたような球技。1チーム4人(男女混成も可)で、バスケットボールコートを使って行う。ボールを膝の上に置くかパスによって運び、車椅子の2輪がパイロンで区切られたゴールラインに達すると得点となる。タックルも認められている。選手は障害の程度によって0.5点から3.5点まで7クラスの持ち点で分類されており、1チームは4人のプレイヤーの持ち点合計が8.0点以内で編成されねばならない。女子選手が加わる場合は持ち点から0.5点マイナスされる。

・池 透暢(日興アセットマネジメント)
・池崎 大輔(三菱商事株式会社)
・今井 友明(三菱商事株式会社)
・官野 一彦(千葉市役所)
・岸 光太郎(障害者在宅事業 グループ)
・島川 慎一(バークレイズ証券)
・庄子 健(BNPパリバ証券)
・仲里 進(アディダス ジャパン)
・乗松 聖矢(SMBC日興証券)
・羽賀 理之(SMK)
・山口 貴久(日興アセットマネジメント)
・若山 英史(愛康会 あしたかケアセンター)

車いすテニス

下肢などに障害がある人を対象に車椅子に乗ってプレイするテニス。車椅子は身体の一部と見なされ、返球がツーバウンドまで認められている以外は、一般のテニスと同じルールやコート、ネットの高さで行われる。男女別のほか、四肢麻痺の重度障害を持つ選手も参加できる「クアード」クラス(男女混在)もある。

・川野 将太(麻生セメント)
・国枝 慎吾(ユニクロ)
・齋田 悟司(シグマクシス)
・眞田 卓(吉田記念テニス研修センター)
・三木 拓也(トヨタ自動車株)
・諸石 光照
・上地 結衣(エイベックス・グループ・ホールディングス)
・堂森 佳南子(ケイアイスター不動産)
・二條 実穂(シグマクシス)

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