カンパラプレス

パラ・世界選手権大会

パラ・世界選手権大会

韓国初の冬のパラリンピックが開幕!

過去最多の49カ国・地域が参加する平昌大会が盛大に幕を開けた(撮影:越智貴雄)

 9日、冬季では1998年長野大会以来20年ぶりのアジア開催、そして韓国では初めての冬季大会となる「第12回冬季パラリンピック平昌大会」が開幕。韓国北東部にある平昌オリンピックスタジアムでは、午後8時から開会式がスタートした。

昼間の暖かな陽気とはうってかわって、濃い霧がたちこめ、どんよりとした曇り空の中での開会式となったが、多くの観客たちが見守る中、伝統的な衣装での太鼓の演奏で厳かな雰囲気で幕を開けた。

旗手の村岡桃佳選手を先頭に49カ国中33番目に登場した日本選手団(撮影:越智貴雄)

韓国のパラリンピックメダリストらが韓国の国旗とともに入場。その国旗が国歌とともに掲揚されたあと、入場行進が行われ、日本は旗手を務めるアルペンスキー女子の村岡桃佳(早大)を先頭に、49カ国中33番目に登場。先月に行われた結団式で「体は小さいが、堂々とした姿勢で、日本の強さ、誇りを表したい」と語っていたとおり、車いすを漕ぎながらスタンドの観客に大きく手を振って応え、「堂々とした」振る舞いで旗手の大役を務めた。

 その村岡に続いて入場した本部役員を含む総勢68人の日本選手団も、明日から始まる4年に一度の「世界最高峰の舞台」への高揚感を示すかのように、日の丸の小旗を振りながら笑顔で声援に応えた。

「中立のパラリンピック選手」としてパラリンピック旗を掲げての入場となったロシア人選手たち(撮影:越智貴雄)

 今大会は史上最多の49カ国・地域から約570人の選手がエントリー。ロシアはドーピング問題で資格停止処分の継続が決定。そのため個人資格での参加を認められたロシア人選手は「中立のパラリンピック選手」(NPA)として、パラリンピック旗を掲げての行進となった。

また、冬季パラリンピックには初参加の北朝鮮からはクロスカントリーに2人が出場する。当初、開会式の入場行進では2月に開催された平昌オリンピックと同様に、「統一旗」を掲げての韓国との「南北合同入場」が検討されていたが、開会式前日の8日に見送りが決まり、それぞれの国旗を掲げて別々の行進となった。

 平昌市長、国際パラリンピック委員会会長の挨拶後、パラリンピック旗が掲揚された。その後、選手宣誓と続き、車いすのダンサーが出演した幻想的なダンスパフォーマンスが行われ、開会式はいよいよクライマックスを迎えた。聖火ランナーが競技場に現れると、ひときわ大きな歓声が鳴り響いた。

ロープをつたって聖火台に上がっていくパラアイスホッケー韓国代表選手(撮影:越智貴雄)

最終ランナーとして聖火を手渡された「眼鏡先輩」(右)(撮影:越智貴雄)

 最後は今大会のパラアイスホッケー韓国代表で義足の聖火ランナーが背中に聖火を乗せて傾斜のある坂道をロープをつたって登ると、そこには平昌オリンピックで銀メダルを獲得し、「眼鏡先輩」という愛称で人気を博したカーリング韓国代表のキム・ウンジョンと、今大会の車いすカーリング男子韓国代表の選手が待ち受け、最終ランナーとして聖火台に点火した。

聖火台に火が灯った瞬間、花火が打ち上げられた(撮影:越智貴雄)

 大会は18日まで10日間、2月のオリンピックと同じ会場で6競技80種目が行われる。日本からは5競技に38選手が出場し、前回の2014年ソチ大会で獲得した6個を上回るメダル獲得数を目指す。

(文 斎藤寿子)

page top