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パラ・世界選手権大会

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「フランスパンとメカニック」-親友がパラリンピックに出るそうで- 平昌コラム

アメリカから激しいアタックをうける上原大祐(撮影:越智貴雄)

 世界の壁は高かった。パラアイスホッケー日本代表は11日、アメリカ(世界ランキング2位)と対戦し0-10で敗れた。試合後のインタビューで上原大祐(以後:大ちゃん)は、「一人ひとりの選手が今後に向けた課題を発見できていれば、それはポジティブなことだ」と語った。そのまま、帰りがけの大ちゃんに「インタメビュー(私と大ちゃんは同じ36歳ということで、タメ語でのぶっちゃけインタビュー)」を決行した。

インタメビュー(3/11)

—今朝は何食べたの?

(大ちゃん)フランスパン!選手村にあるんだけど、最近ハマってる。バターつけるとめちゃくちゃうまくて毎食食べてるよ。あれはバターがおいしいのかな。

上原大祐がハマっているフランスパン

–ちなみに今日は何時に起きたの?

(大ちゃん)7時半くらいかな。昨日は試合が終わって選手村に着いたのが21時で、体のケアして、ご飯食べて、洗濯して、みんなで振り返りの動画を見て、終わったのが結局深夜1時半。そこから、メールを頂いたみなさまに返事を書いて2時半に寝た。

–かなり忙しいんだね。

(大ちゃん)そうだね。今日も朝ごはん食べたらすぐバスに乗って、9時すぎに会場に入って、ストレッチしたりして、11時からウォームアップして、12時から試合。パラリンピック中は特に、一日があっという間に過ぎていくね。今日も選手村に戻ったら洗濯しなくちゃ(笑)。

–今日は早く寝られるといいね。

(大ちゃん)あと今日は靴が壊れてるから、選手村に戻ったらottobockさんのブースに行って直してもらおうと思ってる。今日の試合でスティックも沢山折れたし。日本代表チームには、メカニックさん(スポーツチーム内でスポーツ用具・機器の修理やメンテナンスを行うメンバー)がいないんだよ。だから今日は試合前に韓国チームのメカニックさんのところに行って、韓国チームのロッカールームで色々直してもらった。これが私の外交力です(笑)。

試合の激しさを物語る上原大祐のシューズ

–日本にはメカニックさんがいないんだね。

(大ちゃん)かなり重要なポジションなのに、いない。例えばスティックが折れたとしても、その瞬間に直せる人がいない。だから一昨日はカナダチーム、今日は韓国チームに個人的に修理をお願いせざるをえなかった。パラアイスホッケーは色々課題があるんだよね。選手一人ひとりの課題もそうだし、日本に練習できるリンクが少ないという課題もある。あとは、今言ったみたいなスタッフの問題。日本に戻ってからじゃんじゃんプロジェクトを立ち上げて、なんとかしたいね。

 パラホッケーが大好きな大ちゃんだからこそ、今日本が直面している課題を誰よりも重く受け止め、具体的な解決策を探り始めているように見えた。今後の日本パラアイスホッケーに益々注目したいと思う。そしてここまでの平昌パラで日本代表は2戦2敗。13日のチェコ戦では是非初勝利を期待したい。

(文 澤田智洋)

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