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大分国際車いすマラソンが16日10時に号砲 世界のトップアスリートが大分に集結

有力選手記者会見後のフォトセッション。(左から)鈴木選手、マルセル選手、マニュエラ選手、土田選手、伊藤選手、ピーター選手(撮影:越智貴雄)

第44回大分国際車いすマラソンの開催を翌日に控えた15日、大分市のガレリア竹町ドーム広場で開会式が行われた。

世界最大規模を誇る車いすマラソン大会である今大会には、世界トップクラスの車いすアスリートが集い、車いすマラソン男子の世界記録保持者(T34/53/54クラス)であるマルセル・フグ選手(スイス)、日本記録保持者の鈴木朋樹選手をはじめ、国内外14の国と地域から179人が出場。フル、ハーフの両部門でT51、T33/52、T34/53/54の3クラスが実施される。

選手宣誓を務めた中尾有紗選手(撮影:越智貴雄)

選手宣誓を務めたのは、昨年大会のハーフで初出場初優勝を遂げた中尾有紗選手。中尾選手は「初めて挑戦する選手、経験を積んできたベテランの選手、そして支えてくださる多くの方々とこのレースを共有できることに感謝し、それぞれの思いとゴールに向かって最後まで全力で駆け抜けることを誓います」と力強く語った。

工藤金次郎さんを追悼し、メッセージボードに書き込む海外選手たち(撮影:越智貴雄)

会場には、13日午前に99歳で逝去した車いすマラソンランナー・工藤金次郎さんのご家族に届けるためのメッセージボードが設置され、多くの選手やファンが思い思いの言葉を書き込み、長年にわたり大会を通じて車いすマラソンの魅力を伝え続けた功労者の訃報を悼んだ。工藤さんは大会に42回出場しており、今年もハーフマラソンにエントリーしていた。

レースは16日10時に大分県庁前をスタート(ハーフは10時05分)。BS-TBSでは9時55分から生中継され、日本パラ陸上競技連盟会長でスポーツジャーナリストの増田明美氏がゲスト解説として出演し、大会の魅力を伝える。

(取材・文:越智貴雄)

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