日本女子バレー、カナダを圧倒して準決勝へ!キャプテン梅本綾也華と双子の妹・沙也華が並び立つ日本代表に注目集まる【東京デフリンピック】

準決勝へ駒を進めた女子日本代表。中央がキャプテンの梅本綾也華、左が双子の妹・沙也華(撮影:越智貴雄)
東京で開催されている聴覚障害者スポーツの祭典「東京デフリンピック」は22日、駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で女子バレーボールの決勝トーナメント1回戦が行われ、日本がカナダを3ー0(25-11、25-12、25-4)のストレートで下し、準決勝進出を決めた。
序盤から日本はサーブで相手を崩し、粘り強い守備と素早い攻撃で試合を支配。第3セットでは相手をわずか4点に抑える圧倒的な内容となり、会場は大きな盛り上がりを見せた。
日本代表を牽引するのは、チームキャプテンの梅本綾也華。
デフバレーでは声での指示が難しく、選手同士は視線やジェスチャーで意思疎通を図る。綾也華キャプテンは視線や動きで合図を交わしながら攻守を整え、チームをまとめていた。
その隣には、双子の妹・沙也華選手もコートに立つ。最近メディアでも紹介され始めた“梅本姉妹”の姿に、会場の観客も注目していた。姉妹が並ぶ光景は、日本代表に大きなを与えている。

体を投げ出してボールを拾い上げる梅本綾也華キャプテン。リーダーの闘志がコートを鼓舞した(撮影:越智貴雄)
試合後、綾也華キャプテンは「強い相手が来ることは間違いないので、日本らしいプレーを思い切って全力で出したい」と準決勝への意気込みを語った。続けて「目標は金メダル。高いブロックや力強いスパイクの海外勢に対して、日本は守備と粘り強さで勝負する。応援してくださる方の力を背に、金メダルを取って恩返しができるように頑張りたい」と次戦への覚悟を示した。

得点が決まるたびに、決めポーズで喜びを表現する日本代表。ベンチの雰囲気がそのままコートの勢いにつながる(撮影:越智貴雄)
準決勝は23日12時45分から、アメリカとウクライナの勝者と対戦する。2大会ぶりの優勝へあと2勝。綾也華キャプテンを中心に、日本代表がどんな戦いを見せるのか期待が高まる。
観戦は無料で事前申し込みも不要。日本戦は人気が高く、22日の日本戦では開場直後に満席となり、会場外には長蛇の列ができた。なお、競技のライブ配信はデフリンピック公式サイトで行われている。
(取材・文:越智貴雄)





