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成田、タイムに驚き!「本当に46秒台…間違ってない?」 リオパラリンピック

50m背泳ぎ決勝の成田真由美の泳ぎ=リオパラリンピック(撮影:越智貴雄)

50m背泳ぎ決勝の成田真由美の泳ぎ=リオパラリンピック(撮影:越智貴雄)

 リオパラリンピックの大会10日目にあたる16日、五輪公園競泳会場で競泳女子50m背泳ぎ(S5)予選が行われ、1組目に出場した成田真由美(横浜サクラスイミング)が全体3位のタイム46秒74で決勝進出を決めた。

 予選で46秒74というベストタイムを出した成田は、予選後、ポカンとしていた。
「本当に46秒台? 電工掲示板、間違ってない?」
自分の出したベストタイムに驚いていた。予選3位のタイムに、誰もがメダルを期待しただろう。しかもS5クラスになってからは、成田としての初のメダルだ。刻々と迫る決勝に、応援団にも緊張感が漂ってきた。

 決勝のプールに入場してきた成田の顔は、戦いモードだった。ピストルが鳴ったら1分以内に終わる戦い。8年ぶりのパラリンピック。リオに来る直前に46歳になった。しかし、成田の力強い泳ぎに年齢は、まったく関係なかった。1ストロークごとに、他の選手にひけをとらずに進んでいく。各選手がタッチしていくたびに、会場に悲鳴が上がる。成田がタッチした瞬間、電工掲示板を見た。5位…S5クラスでのメダルは夢と消えた。

 でも、本当に素晴らしい夢だった。

(文・棟石理実)

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