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パラコラム

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北朝鮮の2選手が冬季パラリンピックに初出場

北朝鮮のマ・ユチュル選手の滑り(撮影:越智貴雄)

 平昌冬季パラリンピックで北朝鮮の2選手が11日、クロスカントリースキー男子ロング15km(座位)に参加し、両選手ともに15kmを完走した。

 先にゴールしたのは開会式で聖火リレーのランナーにもなったマ・ユチュル(27)だった。フィニッシュラインを越えると、身体を大きく後ろに反らせ、青く澄んだ天を仰いだ。北朝鮮の選手が冬季パラリンピックで初めてゴールした瞬間だった。

 続いてキム・ジョンヒョン(17)が観客の大きな声援を受けてゴールすると、マ・ユチュルが右手を上げて笑顔で迎え入れた。マが手に持ったミネラルウォーターをキムに手渡すと、一気に飲み干した。フィニッシュゾーンに揃った二人は、拍手する観客に向かって両手を振って応えた。

 競技はウクライナのマクシム・ヤロビィ(28)が41分37秒0のタイムで金メダルを獲得した。北朝鮮の2選手は完走した27人の中では最後のフィニッシュとなった。

(文 上垣喜寛)

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