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アジアパラ大会が開幕!入場行進で中国の次に大きな拍手を受けたのはパレスチナ

無表情で行進するパレスチナの旗手(撮影:越智貴雄)

 4年に1回のパラスポーツの祭典「アジアパラ大会」が22日、中国の杭州オリンピックスポーツセンター競技場で開会式が行われ、28日までの熱戦が幕を開けた。

 大会のスローガンは「心相約、夢閃耀」(心は交わり、夢は輝く)。開会式では、IT企業が原動力となって中国でも成長著しい杭州の現在を示すように、デジタル技術を駆使した映像で会場を盛り上げた。

腕を重ね手を繋ぎ、連帯を示すような仕草で行進するパレスチナ選手団(撮影:越智貴雄)

 各国の入場行進で、地元中国の次に観客から大きな拍手と声援を受けたのはパレスチナだ。中国は、10月7日にパレスチナとガザ自治区のイスラム組織ハマスとの戦闘が勃発した当初は中立の立場を見せていたが、イスラエル軍の報復攻撃が激しくなると態度を変化し、イスラエルを非難するようになった。中国国営メディアも報復攻撃への批判を強めている。そのなかでパレスチナは、今大会に5人の選手を派遣している。なお、イスラエルはアジアパラ大会に参加していない。

杭州アジアパラ大会の開会式で笑顔で入場行進する日本選手団、旗手はシッティングバレーボール女子の波田みか(撮影:越智貴雄)

杭州アジアパラ大会の開会式で笑顔で入場行進する日本選手団、旗手はシッティングバレーボール女子の波田みか(撮影:越智貴雄)

 日本選手団は12番目に入場し、笑顔で手を振りながら行進した。

 新型コロナウィルスの影響で1年延期となった今大会には、全22競技に過去最多となる44カ国・地域から約3000人が参加。日本は、20競技259選手が出場する予定だ。車いすテニスや卓球など一部種目では、優勝すると来年開催のパリ・パラリンピックの出場権が獲得できる。

文:西岡千史

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