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視覚障害を可視化する「VISIONGRAM」で、パラ柔道の関心を高める!

瀬戸勇次郎選手が、VISIONGRAMが適用させた名刺を配る様子。障害を言葉で伝えるよりわかりやすいとのこと(撮影:越智貴雄)

日本視覚障害者柔道連盟は、12月4日〜5日の2日間にわたって東京体育館で行われた視覚障害柔道の国際大会「グランプリ大会 -東京2023-」で、株式会社電通が開発したVISIONGRAMを採用した。

VISIONGRAMは、視覚障害を可視化することで、コミュニケーションをより円滑にさせたいと開発されたビジュアルフィルター。視覚に障害のある人たちの検査データを元に、ドットの大小・密度を変化させて視覚に障害のある人たちそれぞれの「視力」「視野」「感度」を表現したフィルター生成。

スマートフォンのカメラを通したり印刷物によって検査データをわかりやすく可視化させることができ、視覚障害の見え方を誰もが体験できるとともに、視覚に障害のある人たち自身にとっても見え方を客観的に把握することが可能になるという。

VISIONGRAMのサイトからは、スマートフォンカメラを利用して、日本代表選手たちの視覚障害を可視化した様子を体験できる(撮影:越智貴雄)

大会期間中には、日本代表選手団7名がVISIONGRAMを適用させた名刺を所持し配布した他、会場では一般来場者に向けて、各選手の見え方をスマートフォンで体験できる特設ブースが設置された。特設ブースでVISIONGRAMを体験した来場者は「人によっていろいろな見え方があることに驚いた。競技への見方が変わる」と話した。

日本視覚障害者柔道連盟はこのプロジェクトを通じ、世の中の視覚障害への理解が深まると共に、視覚障害者柔道と競技そのものへの関心が一層高まることを目指していくという。

VISIONGRAMの詳細は、プロジェクト公式サイトより。

文:越智貴雄

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